ICCCとは

ICCCの定義

日本国内で医薬品を販売するためには、日本国内で臨床試験を行い、その薬の安全性・有効性を証明する必要があります。しかし、臨床試験を行うためには、試験を行う製薬会社は日本国内に住所をもっている必要があります。そのため日本国内に法人をもっていない海外の製薬会社は、そのままでは、自社薬品を日本で販売することができません。

ICCC(In country Clinical Care-taker)とは、日本で自社薬品を販売したい海外製薬会社のために、日本国内に住所を持つ「治験国内管理人」として、臨床試験業務の一切を代行する組織のことです。ICCCは、基本的には、CRO(医薬品開発業務受託機関)に属する内部組織です。

ICCCの業務内容

既に触れたように、臨床試験に関わる一切の業務を代行するICCC。具体的には、以下のような業務をICCCは担当します。

臨床試験実施前

臨床試験実施中

臨床試験実施後

臨床試験の実施前~臨床試験終了後

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おすすめの治験管理
・支援システム
(CTMS)
【機能別】
おすすめシステム3選

被験者管理や進捗確認、文書対応、監査準備など、治験業務に伴う煩雑な作業を支援し、効率化と法規制対応を実現する治験支援システム。 ここでは、モニタリング・文書管理・EDCの主要機能別に、実績と信頼性のあるおすすめ3システムをご紹介します。

モニタリング業務向け
(治験の実施状況確認・報告)
QLIFICA
(SOLUMINA)
SOLUMINAのキャプチャ

画像引用元:SOLUMINA 公式HP(https://solumina.co.jp/service/#qlifica)

例えばこんな機能
  • 施設・症例・CRA単位で進捗をリアルタイムに見える化
  • チェック内容から報告書を自動作成、承認も一括完了
  • 課題の対応状況を履歴付きで一元管理、監査対応も容易
  • 複数施設の進捗と履歴を即時に把握し、作業漏れを防ぐ。
  • 文書・IRB・監査対応まで一括管理し、全体業務を効率化。
文書管理業務向け
(治験関連文書の保管・共有)
Agatha
(Agatha)
Agathaのキャプチャ

画像引用元:Agatha 公式HP(https://www.agathalife.com/)

例えばこんな機能
  • 文書ごとの承認状況をリアルタイムで一元管理
  • 電子原本として保管し、法規制や監査に対応
  • 試験や組織単位で柔軟に文書構成を設計・運用可能
  • 契約書や申請書類の承認・版管理を統一し、整合性と履歴を正確に管理
  • 原本性を保った電子保管で、GCP・ER/ES対応を文書単位で実現
EDC業務向け
(電子症例報告)
CapTool® シリーズ
(メビックス)
メビックスのキャプチャ

画像引用元:メビックス 公式HP(https://www2.mebix.co.jp/services/edc/)

例えばこんな機能
  • 入力内容に応じて画面項目を自動制御
  • 入力時に整合性エラーを即時にチェックして通知
  • クエリ対応履歴を一覧表示し進捗を共有
  • 入力作業がスムーズになり、記入ミスや作業ストレスを減らせる
  • DMや統計担当者とのやりとりが明確になり、確認・集計の手戻りがなくなる

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